桃園会について

コンセプト


『個人は一個の生き物として孤立している。
ただ個人はそれを理解できないし、理解しようとしないゆえに孤独であり、
だからこそ関係性を求める』




今、我々が生きる現代社会は複雑な価値基準の中にあります。我々の示す作品の指向性も、また一つの価値基準に他なりません。が、しかし、重要なことは、一つの価値基準に縛られない柔軟かつ怜悧な客観的視点にあります。その一つに、作品によって標準語と地元関西弁を使い分けており、それぞれが持つ劇的性格を戦略的に使用することで、バイリンガルな作家性を常に提示しています。また、桃園会旗揚げ以来信条としてきた「限定された時間と空間、出来得る限り抑えられた照明.音効、日常性を重視した演技の中から広大な想像力空間を紡ぎ出すこと」は、あくまで当初の根本理念として、また出発点として考えています。時代の変化に伴い、そのルールに少しずつ自由を与えてゆくことで、作品の指向性を検証しているところです。我々がそれらの視点によって描くものは、他人と個人の関係性、その断絶とそれを越境する行為、現代人の孤独とエロスの深層にあります。